6月下旬、パネルシアターに関する共同研究のご縁で、ベトナムから2名の先生が来日されました。
この機会に、ベトナムの教育について、ベトナム大学のLinh(リン)先生から教育学部の3年生対象に講演していただきました。
英語による講演でしたが、学生たちは耳を傾け、熱心に受講していました。
講演内容は、ベトナムの教育システムや近年の教育についての国家戦略などについてでした。
最後に共同研究のテーマ「ベトナム教育へのパネルシアター導入について」にもとづき、
1年間、幼稚園5歳児に行った研究結果もお話しいただきました。
幼児教育から大学教育までのシステムのお話の中で、学生たちは小学校教育が5年間、
中学校教育が4年間であることや、中学卒業時と高校卒業時に統一試験があり、
その試験に合格しないと卒業できないこと、地域による進学率の違いなど、いろいろな違いがあることを学びました。
一方、義務教育が小学校と中学校合わせて9年間であることは、日本と同じであることも学習しました。
また、幼児教育には、年齢ごとに発達についてのチェックリストがあり、それが120項目もあることに驚いていました。
学生からの質問は、「学校の教育費?授業料はどのようになっているのか」
「教員の残業はあるのか」「ベトナムの幼稚園の一日の生活の流れは?」
「先生は毎年違う学年を受け持つのか」などたくさん上がりました。
<学生の感想>
?リン先生の講演を聞いて、いままであまり興味のなかった海外の教育について興味を持つことができました。
教育の形態や何を重視しているのかなど、日本と異なる点がたくさんあり、驚きました。
?藤田先生とリン先生との交流もあり、パネルシアターがベトナムでも行われていることは
とても凄いことだと思いました。ベトナムの子ども達がパネルシアターを見ている姿は、
とても興味津々で食いついて見ているようでした。これは日本でも同じで、世界共通なのだと思いました。
?他国の教育について学習することは初めてだったので、非常に興味深いお話でした。
また、英語でお話を聞く機会は滅多にないので、とても良い経験ができました。
?ベトナムでは、高校を卒業するための試験があることに驚きました。
ハイレベルな試験に合格しないと高卒資格が取れないというシステムは、日本と全く違うとわかりました。
?ベトナムでも近年、教育に力を入れていて様々な取り組みをしていることや、
パネルシアターをベトナムでも実施しており、研究していることを知りました。
どこの国の子どもも、パネルシアターには興味を示し、楽しんでくれるのだなと思いました。