4時間目の授業内にて、ヒゲ教授でおなじみの小澤明人先生と、本学サービスラーニングセンター長で
元ホテルマンの石川センター長による、「バトルトーク」が繰り広げられました。
バトルトークのテーマは、 『社会はこうやって生きていけばいい』 です。
小澤先生は昨年度まで、本学のキャリアセンターにいらっしゃいました。
①どのような人材が、社会では求められるか。
小澤先生 「生産性のある人-自分がいるから何かを生み出す力を持つ人。」
石川センター長 「じっくりと職場にフィットしていく人。はじめは、この子は大丈夫かなと心配するような子が、
実は長い間、職場に勤めたということがありました。」
②人とどう接するか?
小澤先生 「見返りを期待しないで相手に何かを提供すること。たとえば、挨拶一つにしてもそういえます。
自分から何かを発信することが重要です。」
石川センター長 「一言でいえば、観恩奉仕ですね。」
③最近の就職活動の特徴
小澤先生 「人対人が、大事になってきています。現代の若者は、インターネットの世界に生きており、そのため
マナーが不十分なことが多いですが、就職活動では、FACE TO FACE に回帰しており、
人に対してどのように対応することができるかという姿が見られます。
特にグループワークで、他人への対応の仕方を人事担当はチェックしています。」
石川センター長 「一人で行動する力が就活では、大事だと思います。たとえば、先日、一人で説明会に二回行き、
内定を勝ち取った学生がいます。人事はよく見ています。一人で行動することが自分の経験
となります。」
④ネットワークの重要性
小澤先生 「ネットワークを持てるまでのプロセスが大事ですね。コミュニケーション力には、三つあります。
それは、①好意を持っている人への対応(家族や友達)、 ②相手から好意を持ってくれる人
との対応、三つ目が重要ですが、③嫌いな人への対応=仕事力です。」
石川センター長 「一人一人に真剣に向き合う。それによって、人とのネットワークが形成することができます。
相手のために動こうという気持ちに自然になってくれることが、人とのつながりです。」
⑤社会で嫌われる人
小澤先生 「これは三つあります。①リアクションしない人=相手の人の意図がわからない人。
②自分の立場を守ろうとする人。③締め切りを守らない人は、社会から嫌われます。」
石川センター長 「社会的なルールを守らない人のことですよね。
嫌なことは顔に出てしまうので、仕事の上では、顔に出さないことが大切ですね。」
⑥失敗のすすめ
小澤先生 「失敗のすすめ。失敗=経験である。」
石川センター長 「失敗=命を失うこと。それ以外は、人間はいくらでもリカバリーすることができるのです。
だから、失敗を歓迎して、失敗を恐れないでください。」
続いて、学生達からのQ&Aです。
Q.学生1 「僕は色々な活動に積極的に参加してきて、ある程度経験していると思うのですが、
まだそれは学内に限ってのことで、学外へは発信できていないように思います。
創造性やアイディアにかけるのですが、これも経験によって培われるのでしょうか?」
A.小澤先生 「普段の生活の中で様々なことを感じ取ってください。
それを習慣づけると、いつかそれが使えることになります。」
石川センター長 「自分の中の引き出しを増やすということですね。」
Q.学生2 「自分はよく考えてから行動するタイプなので、瞬発的な行動力にかけます。
慎重なタイプなので、すぐに何かをすることができません。」
A.小澤先生 「君は、それを自分の短所だと思っているけれど、それは君の長所だから、
そのようにとらえてください。」
Q.学生3 「将来、人の役に立てるような人間になりたいと思います。」
A.小澤先生 「人の役に立つ=社会貢献です。もっとも身近なことは、働くこと、それによって
税金を納めることです。」
石川センター長 「身近なことでできることを考えてください。たとえば、親孝行もその一つです。」
今回は、学生にとって非常に価値のあるバトルトークであり、学生からは、「とても役に立った」「もっと知りたい」
「面白かった」という感想がありました。
今後も、学生達が社会に出る前に必要なことを学ぶ機会を設けていきたいと思います。