千葉キャンパスの静けさに想う
社会福祉学科 柏女霊峰 2020.6.4
新型コロナウィルス感染症への対応として、淑徳大学千葉キャンパスが原則、入構禁止とされて3か月が過ぎました。
私は週1回ないし10日に1回ほど千葉キャンパスに来ていますが、主役の学生たちがいないキャンパスは閑散としてどこか寂しそうです。
キャンパスでは、前期対面授業の準備も検討されています。早く、学生たちが戻ってこられるよう祈っています。
千葉キャンパスには、開学50周年を記念して淑徳大学歌碑が建てられました。
大学歌1番の末尾に、「天地の恩に/覚むる時/誰れか奉仕を/思わざる」というフレーズがあります。
淑徳大学の建学の理念は、「感恩奉仕」(天地の恩)と「菩薩道」(奉仕)です。
これは、「生かされていることに感謝し(感恩)、自分の与えられたいのちを他者にお返しする(奉仕)ことです。
つまり、自分の尊いいのちを自他の自己実現に向けて燃焼させることが『自利利他』になります」(Together.No.211[2016.4. p.7])と理解されます。
新型コロナウィルスとの闘い、自粛生活のなかで、自ら生かされているいのちと向き合うことで、自分が本当に大切にすべきことが見えてくるのかもしれません。
今は静かなキャンパスに、学生たちの、新しいいのちのざわめきがこだますることを願っています。
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