センパイ!
学生の想い、卒業生の想いを聞きました!

心理学は、人の心の多様性を理解する学問!
仲間とのディスカッションを重ねて視野を広げる

君津市役所 勤務
栗原 晴海さん
総合福祉学部 実践心理学科 4年生(2023年取材時)
千葉県立袖ヶ浦高等学校 出身
心理_WEB_栗原

スクールカウンセラーに憧れて、心理学を学ぼうと決意

高校生のときにスクールカウンセラーの先生と話す機会があり、その優しさにふれ、カウンセラーという職業に興味をもちもました。建学の精神に「利他共生」を謳っている淑徳大学は、実践心理学科でも社会福祉の領域を軸とする各方面で卒業生が活躍しています。この大学なら将来を見据えた充実した学びが得られるはずだと感じ、入学を決意しました。
 
入学後、心理学のイメージが想像していたものと違っていたので驚きました。「人の心を読む学問」だと思っていたのですが、「人の心の多様性を理解する学問」であることに気づいたのです。そして、心理学にもさまざまな専門分野があり、学べば学ぶほど奥が深いのだと実感。犯罪心理学、発達心理学、社会心理学など、新しい知識を得るたびに自分の可能性が広がっていく喜びを感じました。

心理の傾向に対する仮説を立て、結果を分析する「心理学調査実習」

とくに印象に残っている授業は、2年次の「心理学調査実習」です。これは、任意のシチュエーションでの心理の傾向について仮説を立てたのち、仮説を立証するためにアンケート調査、結果分析、発表のためのグループワークを行う実習です。私たちは、近年、「インターネット上の誹謗中傷」が話題になっていることから、「日常生活に不満がある人は、インターネット上でも攻撃的な発言をする傾向にある」という仮説を立て、学内でアンケートを実施しました。
 
アンケートの内容は、「日常生活に満足していますか」「学校生活は楽しいですか」「インターネットで愚痴を吐いてしまうことはありますか」「インターネット上で、劣等感を感じることはありますか」など。集計結果から仮説が立証できると予想していたのですが、実際は、「そもそも日常生活に満足している人が大多数」「不満があっても、攻撃的な発言はしていない」などが分かりました。仮説とは真逆だったことに驚き、グループのメンバーと「アンケートを実施したのが学内だったので、“福祉の淑徳”ならではの結果が出たのではないか」と分析したのを覚えています。
 
仲間同士でディスカッションを重ねたことで、協調性も養われました。また、迷うことがあれば、先生や大学院の先輩のサポートが受けることもできました。さまざまな視点でヒントを与えてくださり、着実に視野を広げることができたと思います。

「ゲームの利用が与える心理的影響」をテーマに卒論に挑む

卒業論文のテーマは、「ゲームの利用による心理的影響」です。この研究では、ゲームをすることで「リラックスするのか」「脳の活性化するのか」などの心理的な影響を分析。オンラインゲームではとくに人とのコミュニケーションが増えることから、「社会性が高まるのか」という視点でも掘り下げています。先生や仲間から意見をもらいながらブラッシュアップし、納得のいくかたちで発表することができました。
 
卒業後は心理学のスキルを活かし、市の職員として人々が幸せに暮らせるまちづくりに従事します。就職活動中には、キャリア支援室の先生からたくさんのサポートを受けました。メールでのやりとりも頻繁にあり、採用試験当日にも温かいメッセージをいただいたことは、今でも忘れられません。
 
淑徳大学には、「他者を支えたい」という精神に満ちあふれた先生や仲間がたくさんいます。みなさんもこの素晴らしい環境で、充実した4年間を過ごしてください。