センパイ!
学生の想い、卒業生の想いを聞きました!

子どもたちが安心して来室できるような「保健室づくり」に尽力

館山市立館野小学校 勤務
要藤 美輝さん
総合福祉学部 教育福祉学科 健康教育コース 2018年卒
千葉県立安房高等学校 出身
卒業_WEB_要藤

子どもたちと信頼関係を築き、健康を支える養護教諭の仕事

現在私は、生まれ育った館山市の小学校で養護教諭として勤務しています。けがや病気の処置だけでなく、心のケアや健康相談など業務は多岐にわたりますが、子どもたちの健康を支えるのが私の役目。担任の先生とは異なり、全校生徒と関わることになるので大変なこともありますが、多くの子どもたちの心身の成長を近くで見ることができるかけがえのない職業だと感じています。
 
仕事をする上で心掛けているのは、子どもたちの「心の拠り所」となるような保健室をつくること。各教室を回って交流を深めたり、来室のきっかけとなるような掲示物をつくったり……子どもたちが保健室に訪れる理由はさまざまですが、どんな子でも安心して来室できるよう取り組んでいます。保健室を去っていく子から「元気になったよ!」「ありがとう」と笑顔で言われたときは、大きな喜びを感じます。
 
信頼関係も深まり、保健委員会に所属していた児童の1人から「先生みたいな保健室の先生になりたい」と言われたこともありました。いつか一緒に仕事をする機会があったら本当に嬉しいですね。

保健教育に強い養護教諭をめざして、保健体育科の教諭免許も取得

私が養護教諭になると考えるようになったのは、高校生のころ。人間関係に悩んでいた私の気持ちを整理し、背中を押してくれた保健室の先生にあこがれを抱き、自分も悩みを抱える学生を支える養護教諭になりたいと思いました。その先生は保健教育にも力を入れており、私も自然と保健教育の知識を持ち合わせた養護教諭をめざすように。進学先も、養護教諭と保健体育科教諭の免許が取得できる大学を探し、淑徳大学への入学を決めました。
 
入学後は、1年次から実習で現場を見る機会が多くあり、現場で活きるスキルや知識を実践的に学びました。看護実習で児童精神科の病棟を訪れたり、特別支援学校で実習を行ったりと、さまざまな子どもたちと接するなかで、改めて「養護教諭は子どもたちの力になれる存在だ」と実感することができたと思います。
 
また、教員免許取得や採用試験に向けては、教職課程センターだけでなく、授業で関わった先生方からも多くのアドバイスをいただいたのを覚えています。対策プリント集や面接対策など、手厚いサポートのおかげで、無事、養護教諭と中?高の保健体育科教諭の免許を取得することができました。

ボランティア活動で表彰も! 自分の引き出しを増やした4年間

大学では、スポーツレクリエーション祭や新入生セミナーなどの学内イベントの運営、ボランティア活動にも積極的に参加しました。
 
なかでも印象に残っているのは、不登校やネット依存症に悩む子どもたちと一緒にキャンプをするボランティア活動です。キャンプを通して身につけた学びが、日常生活にも活きるようなプログラムを仲間と考え、1週間のキャンプを開催。子どもたちの成長に寄与したと、独立行政法人 国立青少年教育機構から表彰いただきました。こうした活動を通してさまざまな人たちと交流した経験は、自分の引き出しを増やすことができただけでなく、養護教諭の仕事にも活きるコミュニケーション力を養うことができたと感じています。
 
淑徳大学は、恵まれた環境のなかで勉学に励むことができ、「今」しかできない経験、たくさんの人と出会える場所です。入学したみなさんもきっと、たくさんの人と出会い、自分の引き出しを増やすことができるはず。それはきっと、人として成長するための大きな糧になります。将来素敵な花が咲くように、充実した4年間を過ごしてください!