センパイ!
学生の想い、卒業生の想いを聞きました!

「人間とは何か?」を幅広く探究し
心理学を活かした職業に就きたい

金子 夕凜さん
人文学部 人間科学科 1年生(2023年取材時)
埼玉県立朝霞西高等学校 出身
人間科学科_WEB_金子

心理、教育、健康、福祉の領域を横断して学び、多角的な視点を持つ

心理学に興味を持ったのは、過去に、いじめを受けていた友人に対して何も助けることができずに悔しい想いをしたことがきっかけでした。この体験から、悩んでいる人たちの相談に乗れるような心理カウンセラーに憧れ、心理学を学びたいと考えるようになりました。
 
ただ、当時はどのような分野を専門に学びたいか、具体的なイメージはできていませんでした。そこで、できるだけ幅広い分野から自分の専門性を検討するのがベストだと思い、心理学を軸に、教育、健康、福祉という4つの領域について学ぶことができる淑徳大学 人間科学科に目標を絞りました。
 
また、入学前はこれから始まる大学生活に期待を募らせつつも、誰も知らない環境で学ぶことに少し不安を感じていました。そんななか、授業が始まる前に学科のメンバーと共に宿泊学習に参加する機会がありました。自然が広がる軽井沢で、グループレクチャーやゲームなどを行いました。仲間と交流を深めたことで、とても前向きな気持ちで大学生活をスタートさせることができたと感じています。

人間の多面性を探求。学ぶほどに興味が広がる、心理の世界

入学後、特に興味を持った授業は「健康?医療心理学」です。この授業は、精神科病棟で働く心理カウンセラーの方に話を伺い、必要な知識やスキルを身につけるためのもの。医療機関に勤める心理カウンセラーは、患者の方の話を聞くだけではなく、その治療にあたる医師らのサポートも視野に入れて関わることを知り、心理カウンセラーの重要性や幅広さを感じました。
 
また、「健康科学論Ⅰ」の授業では、余命宣告を受けたがん患者の方やそのご家族の気持ちを例に挙げ、人間の複雑な心中を知ることができました。たとえば、がん患者の方は「人生が残り少ないのに、辛くて苦しい抗がん剤治療を受けるのは嫌だ」。一方で、ご家族は「とにかく生きてほしい。どうか、治療を受けてほしい」。どのような選択が良いのか正解はないのですが、とても考えさせられる授業でした。
 
これから履修する授業で楽しみにしているのは「司法?犯罪心理学」です。罪を犯してはいけないことは誰もが知っているはずなのに、犯罪がなくなることはありません。なぜ人は犯罪を起こすのか。その裏側の心理にはとても興味があります。

将来の夢は広がるばかり。4年間かけて、自分の可能性を探ってみたい

これから卒業まで、心理学だけでなく、幅広い視点で「人間とは何か」を探究し、自分の強みとなる分野を見つけていきたいと考えています。めざす職業も心理カウンセラーのみならず、さまざまな可能性が広がっています。多くのものを吸収し、貪欲に学びを重ねていきたいと思っています。
 
心理学は、人とコミュニケーションするうえでも必要なスキルで、「他者と共に生きる力」と言ってもいいかもしれません。お互い助け合って生きるためには、他者に対して親身になることはもちろん、自分の気持ちにもしっかり向き合うことが大切です。私はそんな人材になれたらと考えています。
 
これから入学するみなさん。人間科学科は、心理、教育、健康、福祉どの領域にもつながることができる懐の深い学科です。将来の夢が決まっていない人も、この学科であれば4年間で自分の将来を見つけることができるはずです。ぜひ、一緒に学びましょう。