センパイ!
学生の想い、卒業生の想いを聞きました!

命と健康、尊厳を守り
人々に安心感を与えられる看護師に

内定先 福島赤十字病院
小川 桃佳さん
看護栄養学部 看護学科 4年生(2023年取材時)
福島県立葵高等学校 出身
看護WEB_小川

看護師と保健師、両方の資格取得をめざして入学

看護師である母と叔母の背中を見て育った私は、自身も看護師として働きたいと思うようになりました。淑徳大学の看護学科は、看護師と共に保健師の資格取得もめざせる点や、現場での実務経験がある先生から授業を受けられる点に魅力を感じ、入学を決めました。
 
病院での実習は1年次から始まります。キャンパスには3つの病院が隣接しており、1年次に受けた「基礎看護学実習Ⅰ」では、隣接する千葉東病院へ実習に行きました。初めての実習で、看護師さんが忙しいなかでテキパキと仕事をこなしている姿が印象に残っています。

仲間と励まし合いながら保健師課程の実習に臨む

さまざまな病院で実習経験を積むなか、特に印象的だったのが4年間で最後の実習となった「公衆衛生看護展開実習」です。保健師課程を受けているメンバーと約4週間にわたり、保健センターと企業、学校の3カ所で臨地実習を行いました。この実習は、2年次から共に保健師課程の科目を履修し、選抜試験を乗り越えて集まった保健師課程のメンバーとの最後の実習。皆で励まし合いながら実習に臨みました。
 
なかでも思い出深いのが保健センターで経験した「健康教育」です。勝浦市保健福祉センターで2週間実習を行いました。実習の最後、住民の方々への健康教育として、高齢者を対象に認知症予防についてお伝えする機会をいただいたのです。認知症を予防するための頭と体を使った体操を参加者の方々と一緒に行ったあと、認知症はどのように発症するのかをお話ししました。住民の皆さんの反応を直接見ることができ、貴重な学びとなりました。準備段階から大変ではありましたが、メンバーと共にチーム一丸となって取り組めたので、終わったあとの達成感もひとしおでした。

自身の経験をもとに、災害救護活動ができる看護師をめざす

就職活動は3年次の10月頃から開始しました。私が就職を希望したのは地元である福島赤十字病院です。慣れ親しんだ地元で働きたいと思ったのと、見学した際の温かな雰囲気に惹かれ、働いてみたいと思うようになったのです。職員の皆さんが声を掛け合い、コミュニケーションをしっかりと取りながら仕事をされているところも印象的でした。無事内定をいただくことができたので、自分の力を最大限に発揮して働き、幼いころから過ごしてきた福島県に貢献していきたいです。
 
もう一つ、私は災害看護に関心があり、将来は日本赤十字社の災害救護活動で活躍できる看護師をめざしています。東日本大震災での私自身の経験をもとにしながら、被災者の方々の悩みやストレスの傾聴を行い、命と健康、尊厳を守る看護を大切にしていきたいと考えています。人々に安心を与えることのできる看護職者をめざして頑張ります。